2022年7月23日 2023年9月2日
聖書ニュース．ｃｏｍさんより転載
http://seishonews.com/israel-exports-gas-to-europe-via-egypt/
イスラエル、エジプト、欧州連合（EU）は、2022年6月15日に、イスラエルがエジプトを介してヨーロッパに天然ガスを輸出する覚書に調印した。これにより、イスラエルはヨーロッパに初めて天然ガスを輸出することになる。
この合意は、EU諸国のロシアに対する天然ガス依存度を下げることを目的としたものだ。ロシアがウクライナを侵攻して以降、EU諸国はロシアに対して厳しい制裁を行う一方で、天然ガス輸入の約40％をロシアに依存しており、エネルギー供給に不安を抱えている。このロシアへのエネルギー依存から脱却することが、EUの懸案事項であり、今回の合意につながる背景となっている。
欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長、エジプトのタレク・エルモラ石油相とともに共同記者会見をしたイスラエルのエネルギー大臣、カリーヌ・エルハラールは、この覚書の調印により、世界のエネルギー市場でイスラエルの重要性が高まったとして、次のように語っている。
これは、小国イスラエルが世界のエネルギー市場で重要なプレーヤーになりつつある歴史的な瞬間です。この覚書により、イスラエルは初めてヨーロッパに天然ガスを輸出することになります。さらに感慨深いのは、この1年間に締結した一連の重要な合意を見渡せば、イスラエルおよびイスラエルのエネルギーと水資源産業が世界のキープレイヤーになっていることがわかることです。
ー “In landmark deal signed in Cairo, Israel to export natural gas, via Egypt, to Europe,” Times of Israel, 15 June 2022
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MEMO
イスラエルは、海水の淡水化や水資源の再利用の分野でも、世界最先端の技術を持っている。イスラエルでは、飲料水の６割以上が海水から作られる。水問題に詳しいヘブライ大のアブナー・アディン教授は「イスラエルの技術には世界中の水不足を解決できる可能性がある」と語っている（参照：SankeiBiz「世界が注目、『砂漠の国』イスラエルの最先端水技術」）。
また、エルハラール大臣は、イスラエルとエジプトの協力関係について次のようにも語っている。
これは、この地域に分裂や紛争といった負の力しか見ない人たちに対する一つの声明です。この覚書は、私たちがパートナーシップ、連帯、持続可能性という新しい道を切り開いていることを示しています。
ー “In landmark deal signed in Cairo, Israel to export natural gas, via Egypt, to Europe,” Times of Israel, 15 June 2022
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欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、次のように語ってこの覚書を称賛している。
なんという特別な瞬間でしょうか。この歴史的な合意の締結を心から歓迎します。
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イスラエルがヨーロッパに天然ガスを輸出することによってヨーロッパのエネルギー事情が改善し、イスラエルの重要性が増すのは確かである。しかし、その反面、イスラエルのロシアとの関係は悪化の一途をたどっている。また、ゴグとマゴグの戦いの預言では、マゴグは「略奪し、獲物をかすめ奪うため」（エゼキエル38：12）にイスラエルを侵略すると言われている。その対象が天然ガスなどのエネルギー資源であっても不思議ではない。
MEMO
関連する預言：ゴグとマゴグの戦い（エゼキエル戦争）
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