2023年1月17日
クリスチャンコモンズさんより転載
https://christiancommons.or.jp/job41-1_34-leviathan/
ヨブ41:1~34
1 あなたは釣り針でレビヤタンを釣り上げることができるか。輪縄でその舌を押さえつけることができるか。
2 あなたは葦をその鼻に通すことができるか。鉤をそのあごに突き通すことができるか。
3 これが、しきりにあなたに哀願し、優しく語りかけるだろうか。
4 これがあなたと契約を結び、あなたがこれを捕らえて、永久に奴隷とすることになるだろうか。
5 あなたは鳥と戯れるように、これと戯れ、娘たちのために、これをつなぐことができるか。
6 漁師仲間がこれを競りにかけ、商人たちの間で分けるだろうか。
7 あなたは銛でその皮を、やすでその頭を突くことができるだろうか。
…
11 だれが、まずわたしに与えたというのか。わたしがそれに報いなければならないほどに。天の下にあるものはみな、わたしのものだ。
12 そのからだの部分についてわたしは黙ってはいられない。それの力強さと、その体格の見事さについて。
…
33 地の上に、これと似たものはなく、恐れを知らないものとして造られた。
34 高いものすべてを見下ろし、誇り高い獣すべての王である。
解説
この箇所は、「ヨブ40:15~24 ― 聖書と恐竜(1)ベヘモット」の続きの箇所です。
ここに登場するレビヤタンは、ワニと解釈されることが多く、口語訳、文語訳では実際に「わに(鰐)」と訳されています。ただ、この箇所を読むとワニには当てはまらないような描写がいくつかあります。たとえば、34節では「高いものすべてを見下ろし」と言われていますが、ワニは地面を這うので当てはまりません。また、「誇り高い獣すべての王」がワニというのも違う気がします。
ヨブ41章(1節~34節)は、1章全部を使ってレビヤタンを描写しています。聖書で最も詳しく描写されている動物と言ってもよいでしょう。ヨブ記のこの箇所は、人間の知識は限られていることを示すために神が語っておられる場面でもあるので(11~12節)、レビヤタンはもっと特別な動物であるはずです。
ヘブル語辞書の「Brown-Driver-Briggs(BDB)」は、レビヤタンを次のように定義しています。
原文を読む
ベヘモットと同様に、BDBはレビヤタンについても恐竜の可能性を示しています。下図は定義にあるプレシオサウルスですが、それほど大きくない恐竜なので(最大3.5メートル)、この箇所で描写されているのはもっと大きな恐竜かもしれません。
このような神のことばの後、ヨブはヨブ42:4~6で次のように語り、知識もなしに神を非難したことを悔いて神の前にへりくだります。
4 あなたは言われます。「さあ、聞け。わたしが語る。わたしがあなたに尋ねる。わたしに示せ」と。
5 私はあなたのことを耳で聞いていました。しかし今、私の目があなたを見ました。
6 それで、私は自分を蔑み、悔いています。ちりと灰の中で。
聖書には、人には知ることができない知恵と知識が啓示されています。そして、新約聖書のコロサイ2:3では、次のようにも言われています。
3 このキリストのうちに、知恵と知識の宝がすべて隠されています。
聖書はイエス・キリストを中心に書かれています。聖書を学び、このキリストのうちにある知恵と知識の宝をぜひ見出してください。
MEMO
聖書入門.comの「イエス・キリスト」に関する動画が参考になります。
プレシオサウルスの画像:Dmitry Bogdanov (CC 表示 3.0)
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